鳥から人間へ感染する病気【鳥インフル・オウム病等】
2014/06/19
あまり知られていない。
鳥と人間との間で感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)を紹介していきます。
1・鳥インフルエンザ
2・オウム病
3・クリプトコッカス症
1・鳥インフルエンザ
◆原因 :動物との接触・空気感染
◆潜伏期間:一週間以内
◆症状 :普通のインフルエンザと同じ症状
◆治療法 :ワクチン・抗生物質(タミフル、リレンザ)
◆治療代 :数千円以下
◆危険度 :★★★★★
鳥から人に移る病気として、一番有名なのがこの症状。
鳥インフルエンザは高病原性と低病原性の種類があり、一般的に言われているのは
高病原性のウイルスです。
現状ではまだ人間から人間への感染は報告されておりませんが、
もし発生した場合にパンデミックが起こる可能性があるので、
これほど警戒がされているのです。
もし人から人へ感染した場合は、
ワクチンを作るまでに6ヶ月かかると言われており、
その間の一時的な薬としてタミフルやリレンザが使われます。
それでも、致死率は60%と言われておりますので、
効果は不明です。
2・オウム病
◆原因 :動物との接触・空気感染
◆潜伏期間:7日~14日
◆症状 :普通のインフルエンザと似た症状
◆治療法 :抗生物質
◆治療代 :数千円以下
◆危険度 :★★★☆☆
この病気は、クラミジアウイルスに感染した鳥の糞や唾液が、
ほこりと共に舞って取り込むと感染します。
日本での年間の感染者数は40人前後で、
死亡率はそれほど高くない。
ちなみに、野生のハトでは20%程クラミジア細菌を保有していますので、
注意が必要になります。
3・クリプトコッカス症
◆原因 :空気感染
◆潜伏期間:2ヶ月~12ヶ月
◆症状 : 熱や頭痛・吐き気等
◆治療法 :抗生物質
◆治療代 :数千円以下
◆危険度 :★★★☆☆
この病気は、クリプトコッカスネオフォルマンスというカビによって、
免疫力の低い人が感染する日和見感染症の一つで、
潜伏期間が2ヶ月~12ヶ月と非常に長いのが特徴です。
また、エイズ患者の人や臓器移植を受けた人・老人子供が感染しやすいです。
特に、エイズ患者が感染の大多数を占め、エイズ患者の最初の症状になる事が多いです。
日本では年間で50人前後が感染しており、致死率は約10%です。
こちら感染症もハトが多く菌を保有していますので、注意が必要です。
そうかつ
日本で主な3つの病気を紹介しましたが、
他にもたくさんの鳥から人へ移る病気があります。
~例~
・ウエストナイル熱
・サルモネラ症
・カンピロバクター症
等があります
特に冬場はインフルエンザが発生しやすい時期でもありますので、
新型の鳥インフルエンザが発生したらパニックは必至ですね。
ですが、今回紹介した感染症はどれも発生率はとても低いので、
適切な距離感で鳥を飼い、病気に注意しておけば大事には至らないと思います。
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