子犬の間引きを減らしたい!【既得権益が邪魔をする】
2014/11/25
http://www.sankei.com/premium/news/141123/prm1411230014-n1.html
酷い事件が起きましたね。
上記のURLは、2014年10月31日に栃木県の河川敷で40匹以上の子犬の死体の遺棄がされており、
警察が調査をしている事件です。
また、その後の調査で関東全体で200匹以上のペットの遺棄が確認されたそうです。
~スポンサードリンク~
上記のURLの文中に、
「プードルやチワワなどの小型犬のブームが起きた10年以上前から、
需要を当て込んで大量の業者がペット市場に参入した。」
とありますが、この様な業者はまだまだ存在します。
動物のプロというのは「動物取扱業」を取得して段階でプロになります。
ですが、この資格は長年携わった経験がいらず、動物と接した事がなくとも取得出来てしまいます。
こういった参入のしやすさからペットビジネスを行う方も増えています。
最近でも「会社を定年退職したからブリーダー業を始めたい。どうしたらいいですか?」
とメールで質問される事も多くなりました。
具体的に話を聞くと自宅(住宅街)でビーグルのブリーダーをしてみたいそうですが、
ビーグルは鳴き声が大きいので、まずクレームになります。
ここの意識の植え付けをちゃんとしないと同じ様な事件はまた出るでしょう。
資格取得の為には就業経験がないとダメという風に法改正すべきだと思います。
また、
「とにかく効率第一で、たくさん産ませて、たくさん売ろうという考え方の業者が多いのが実情のため、
供給過多により販売価格も大幅に下がり利益が上がらなくなった」
とも書いてありますが、これは本当に実感します。
昔は100万超のトイプードルが数多く売れていましたが、
現在でそんな強気な値段を出しても中々売れません。
血統もちゃんとしていて病気にもかかった事のなくお顔の可愛い子犬が20万以下で販売されている時代ですからね。
私の運営しているブリーダーサイトの「ペットる」でも
成約手数料も掲載費も頂いていない完全ボランティアサイトですが、
50万以上のペットは数匹しか登録された事がありません。
それだけ低価格でも売れない事はあります。
一般的な常識のあるブリーダーだったら、自分で育てるとか無料で譲ったりしますが、
悪徳なブリーダーは命を軽く見ていますので、
今回の事件の様な間引き(増えすぎてしまった種を適性な数まで人工的に減らす事)をしているんですね。
今回の事件を起こした方は100万円で引き取っているとの事ですので、
パピーミルが関わっているのは必然です。
今の日本では極度の値下げ合戦が各業界で起こっています。
結局のところ、この値下げ合戦の連鎖で薄利多売を行わなければいけませんので、
この様な現状になってしまうのですね。
そうかつ
解決策としてはやはりブリーダーやペットショップに厳しい免許制を導入する事が一番効果的な方法だと思いますが、
既得権益が形成されてしまったペット業界でそれは難しいでしょう。
動物愛護法も結局は自分たちの利益の一番減らない方法での改正ですからね。
子犬のブリーダーサイト「ペットる」