ミニチュアダックスフンドのしつけや性格の特徴
2014/08/21
①ダックスフンドの歴史
②ダックスフンドの特徴・子犬の選び方
③ダックスフンドの性格
④ダックスの呼び名の区分
⑤ダックスの体毛のタイプ
⑥ダックスフンドの病気
ミニチュアダックスフンドのデータ
販売価格:12万円~(平均17万円前後)
人気度 :3位
しつけ :★★☆☆☆
無駄吠え:★★★☆☆
噛みグセ:★★★☆☆
活発性 :★★★★☆
番犬性 :★★★☆☆
飼い易さ:★★★☆☆
※★が多いほど性質は高い
原産地 :ドイツ
グループ:小獣猟犬
体高 :オスメス共に約13~25cm
体重 :オスメス共に約3.5キロ
①ダックスフンドの歴史
ダックスフンドはドイツが原産国の小型犬で、寒さに強く日本の真冬でも意に介さない犬種です。
約100年前に偶然生まれた小動物を狩るダックスが今のミニチュア・ダックスフンドの元になっていると言われています。
しかし、偶然生まれただけなので品種として確立させる事はなかなかできませんでした。
なので、厳密な品種改良の基準を設けて、それぞれの体毛のタイプ別に別種を掛け合わせ現在の姿になりました。
(「☆ダックスの体毛のタイプ」で説明します)
ちなみに、ダックスフンドの名前に由来は、『ダックス=アナグマ』『フンド=犬』です。
地面の奥深くの穴に入り込み獲物を仕留めやすく為に、胴長になったと言われています。
ダックスフンドの人気は今でこそ3位の地位に退いてしまいましたが、1999年~2007年までは連続してNO.1を取っていました。
その後は現在までトイプードル・チワワに続き3位をキープしております。
※2012年1月~12月のダックスフンドの登録数
カニーンヘン・・・・・6,489匹
ミニチュア・・・・・・32,759匹
スタンダード・・・・・77匹
本来は愛玩犬としてつくられてはいないのですが、普通の愛玩犬よりも人気な犬種です。
②ダックスフンドの特徴・子犬の選び方
ダックスには、「アメリカ系」と「ドイツ系」が存在し、日本では背骨がお尻よりも凹んでいるアメリカ・イギリス系が一般的です。
海外では頭・背中・お尻となだらかに下るドイツ系が純血とされています。
子犬の選び方としては、
・「アメリカ系」のブリーダーは外見重視のブリーディング
・「ドイツ系」のブリーダーは訓練性能を重視したブリーディング
をしているので、どちらのタイプのダックスを選ぶかは自由です。
ただ、現在の専門犬舎のほとんどは「アメリカ・イギリス系」です。
③ダックスフンドの性格
表情が豊かで人懐こい。
少々飼い主がくたびれるぐらい元気いっぱいな行動をします。
狩猟犬なので従順な部類の犬で、中には介助犬や麻薬犬としても抜擢されています。
ですが、その落ち着かない行動故、基本的な躾が少し手間な犬種です。
僕の知り合いの飼っているダックスフンド(多分ミニチュア)は、ソファーを噛むのが好きで3分の1は破壊されていました。
その他、子供とも仲良く生活を共にする事ができますが、初対面の子供には襲いかかる事もあるので、注意が必要です。
また、毛のタイプでも性格の若干の違いが出ます。
(「☆ダックスの体毛のタイプ」で説明します)
巷では「ダックスは頭の悪い犬」と言われております。
現に128犬種中の頭の良い犬ランキングでは【88位】とどちらかと言えば下位に入っています。
ただ、それは犬数が増えた為、躾の出来ていない飼い主が多くなったからです。
世の中の約半数のダックスは躾訓練がされていないと言われています。
④ダックスの呼び名の区分
◆スタンダードダックス
体重が9~12キロ。
ダックスの中では登録犬数は0.5%ぐらい。
年間では77匹しか生まれてない。
◆ミニチュアダックスフンド
生後15ヶ月時点で体重が5キロ以下・胸囲が35キロ以下。
日本では一番人気でダックスで8割はミニチュア。
年間で約3万頭がJKCに登録されている。
◆カニンヘンダックスフンド
生後15ヶ月時点で体重が3.2キロ~3.5キロ以下・胸囲が35キロ以下。
他国ではスタンダードとして公認されていない。
ちなみに、ミニチュアから生まれた個体が、スタンダードサイズやカニンヘンサイズになった場合は、血統書の途中書き換えが可能です。
⑤ダックスの体毛のタイプ
ダックスフンドは体毛によって様々な違いがあると言われております。
※どのタイプの体毛も抜け毛は多いです。
◆スムースヘアード
なめらかな短毛で一番人気のタイプ。
性格は明るく飼い主に従順で体臭も少ない。
ブラッシングは比較的簡単で、獣毛ブラシを数分間するだけでOK。
1900年代に「ミニチュア・ピンジャー」と交配した事により
現在の姿になった。
スタンダードな毛色は、
単色・・・・・・・・・ゴールド/レッド/レディッシュ/クリーム
2色・・・・・・・・・ブラック&タン/チョコレート&タン
ダップル(斑模様)・・・シルバーダップル/チョコレートダップル
ブリンドル(縞模様)・・ブリンドル
◆ロングヘアード
なめらかな長毛タイプ。
スムースよりも落ち着きがあり、人懐っこい性格。
ブラッシングは毛質が細いので、手グシをしてからピンブラシを使用。
1900年代に「パピヨン」と交配した事により
現在の姿になった
スタンダードな毛色は、スムースヘアードとほぼ同じで少し多い。
単色・・・・・・・・・(スムースと同じ)
2色・・・・・・・・・(スムースと同じ)+ブラック&クリーム/ブルー&タン
ダップル(斑模様)・・・(スムースと同じ)+レッドダップル
ブリンドル(縞模様)・・レッド/クリーム/ダーク/ブラック&クリーム
◆ワイヤーヘアード
口ひげがある剛毛タイプ。
一番小獣猟犬の特性が現れており、好奇心旺盛で気が強い。
ブラッシングは毛並みに沿ってプラッキングナイフを使用する。
1900年代に「ミニチュアシュナイザー」と交配した事により
現在の姿になった
スタンダードな毛色は、スムースと同じだが、
ワイヤーヘアード独自のカラーが存在する。
・ワイルドボア(猪色)
・デッドリーフ(枯葉色)
・ソルト・アンド・ペッパー
・グリズル
どの毛質もシャンプーは
「夏の時期は半月に1回」「冬の時期は月に1回」が適切です。
38℃ぐらいの水温で十分に濯いであげます。
その後はタオルで押し付ける感覚で拭いて上げて、
やけどに気を付けてドライヤーで乾かします。
耳等のデリケートな部分の水拭きはガーゼやコットンが良いでしょう。
⑥ダックスフンドの病気
◆先天性の疾患
進行性網膜萎縮症(PRA)
角膜異栄養症(角膜ジストロフィー)
フォンヴィレブランド病
てんかん
膝関節脱臼
◆なりやすい病気
椎間板ヘルニア
白内障
緑内障
趾間性膿皮症
外耳炎
膀胱結石
甲状腺機能低下症
後天性パターン性脱毛症
クッシング症候群
病気については胴長短足なので、他の犬種と比べて特に椎間板ヘルニアになる可能性が高くなります。
ヘルニアの治療費(手術費)は50万程必要になります。
ダックスは肥満になりやすい体質なので、餌を与えすぎない様に心がけましょう。
ダックスの場合はペット保険に入るのが安牌です。
そこの部分をケチって「高額の治療費を払えない!」
なんて事にならない様に。
ただ、中にはダックスのヘルニアは保証外というペット保険もあるので、しっかり内容は確認しておきたいですね。
また、垂れ耳で外耳炎にもなり易いので、お耳の毛の手入れはこまめにしましょう。
その他、ダックスには【病気になり易い毛色】
というものが存在します。
・ブラック
・ブラック&ホワイト
・ブラック,タン&シルバー
・チョコレート&ホワイト
・クリーム&ブラック
・ブルー
・シルバー・ダップル&ホワイト
・ゴールド,ダップル&シルバー
・ブリンドル&シルバー
・ゴールド&ホワイト
・ダブル・ダップル
・レッド&ホワイト
・パイボールド
・ホワイト
以上がJKCに定めているNG色です。
上記の色のダックス またはその子孫においては、高確率で遺伝的な疾患が現れるとされ、繁殖する時は注意が必要です。
近年では動物取扱業を取っただけの素人ブリーダーも多く存在し、「繁殖家」なんて揶揄される事あるので、くれぐれむブリーダーの見極めはしっかりしましょう。
特にペット業界ではレアカラーに人気が集まり易いので、惑わされない様にしましょう。
せめて2世代前の親犬の情報があるブリーダーのとこから購入するのが良いですね。
ネットでの評判チェックも必須と言えます.