チワワの子犬の性格【飼いやすくしつけしやすい?】
2014/08/18
①まえがき
②チワワの魅力
③チワワの歴史
④チワワの特徴
⑤チワワの性格
⑥3匹の性格の違い
⑦チワワのしつけ
⑧チワワのお手入れ
⑨チワワの病気
⑩チワワの飼い方
⑪飼ってみて気づいた点
チワワのデータ
販売価格:8万円~(平均13万円前後)
人気度 :2位
しつけ :★★★☆☆
吠える :★★★★☆
無駄噛み:★★★★☆
活発性 :★★★★☆
番犬性 :★★★☆☆
飼い易さ:★★★☆☆
※★が多いほど性質は高い
原産地 :メキシコ
グループ:9G(愛玩犬)
体高 :オスメス共に12~20cm
体重 :オスメス共に0.5~2.7キロ
①まえがき
アイフルのCMにチワワのくぅ~ちゃん起用されたことから、一躍人気のペットになったチワワ。
最盛期ほどではないもののチワワの人気は衰えることなく、現在も飼いたい犬ランキングの2位に君臨しています。
世界最小と言われる小さな体に、潤んだ大きな目を持つチワワは、とても愛らしいので人気があるのも頷けますよね。
今回は、人気犬種のチワワを飼い主目線でご紹介します。
②チワワの魅力
チワワの最大の魅力はみなさんご存知のとおり、体の小ささと潤んだ大きな目ですね。
バッグの中にもスッポリ納まってしまうので、どこにでも連れて歩けるのも魅力です。
大きな潤んだ目で見られたら、何でもしてあげたくなってしまうほどです。
臆病なのに気が強いチワワですが、主人に対して忠実な一面を持っています。
この忠実さも魅力のひとつ。
常に手の届く範囲にいて家中どこに移動しても、チョコチョコとついてくるそのさまは、本当に愛らしいですよ。
チワワは、フルフルとよく震える犬種です。
毎月、病院に連れて行くと、フルフルと震えますが、診察が終わると威嚇を始める子もいます。
その臆病さと気の強さのギャップもまた、チワワの魅力のひとつではないでしょうか。
尻尾をブンブン振って飛び乗ってきたり、抱っこをねだって甘え吠えしながらジャンプし続けたりといったように体が小さなチワワが、喜びを全身で表わす姿もまたチワワの魅力でしょう。
③チワワの歴史
メキシコ原産とされているチワワですが、実はその起源には諸説あります。
・現在のメキシコにかつて住んでいたトルテカ族が飼育していた「テチチ」を祖先犬とする説。
・中国にいたスペイン人の貿易家が持ち出し、新大陸で小型犬と交配したとする説。
・古代エジプトで生まれ、地中海で栄えたとする説。
など、ほかにもさまざまな説がとなえられています。
最も有力なのがメキシコのテチチですが、この犬種は元々食用として飼われており、一時期絶滅しかけた時にチワワ州の愛好家が「これではまずい!」と思い、他犬種と交配させて【ディアーヘッドチワワ】が誕生しました。
メキシコでは現在でもディアーヘッドが主流です。
19世紀半ばごろ、アメリカにスムースコートのディアーヘッドチワワが渡たりましたが、このチワワはアメリカ人には合わず、人気は出ませんでした。
そこで改良され誕生したのが皆さんのよく知る【アップルヘッドチワワ】です。
日本で存在する95%以上はアップルヘッドのチワワとも言われています。
その後、1900年代後半になって、パピヨンやポメラニアンなどと交配され、ロングコートチワワが誕生しました。
まだ半世紀ちょっとの歴史です。
2012年の日本の年間登録ランキングでは「64714匹」で堂々の2位です。
プードル・チワワ・ダックスの上位3匹は格が違い、まさに圧倒的人気とされています。
では海外ではどうでしょうか?
アメリカ・・・・・13位
フランス・・・・・13位
ドイツ・・・・・・22位
外国でも人気なのがわかりますね。
④チワワの特徴
先ほども紹介した通り、
元祖チワワの【ディアーヘッドチワワ】と
現在主流の【アップルヘッドチワワ】
が存在します。
見分け方は下記になります。
【ディアーヘッドチワワ】
頭・・・・・・ミニピンに近い姿で額は盛り上がってない。
目・・・・・・普通の犬サイズ
耳・・・・・・バットマンの羽の様な形で大きい
鼻・・・・・・少し長い
毛の長さ・・・極短のスムースコートのみ
【アップルヘッドチワワ】
頭・・・・・・額がりんごの様にもりあがっている。
目・・・・・・顔の比率に対して大きい。出目。
耳・・・・・・大きいが通常立ち耳タイプと変わらない
鼻・・・・・・鼻が少し詰まっている
毛の長さ・・・スムースコートとロングコートの2種類。性格に差はない。
また、チワワの体型は昔ながらのチワワらしい、
ずんぐりむっくりとした体型の【ドアーフタイプ】と、
手足が長く首もすっとしている【ハイオンタイプ】
の2種類あります。
毛色は
・レッド
・ブラック
・フォーン
・チョコレート
・セーブル
・ブラック&タン
・ブラックタン&ホワイト
・フォーン&ホワイト
・チョコレート&タン
・チョコレートタン&ホワイト
・レッド&ホワイト
・クリーム&ホワイト
等々、【マールカラー】以外の色なら全て公認されています。
⑤チワワの性格
実はチワワは性格だけを見たら飼いにくい犬種です。
自立心が強く、噛んだり吠えたりは当たり前。
しかも臆病な性格なのに気が強いという矛盾もあります。
だけど、デメリットだけでは2位という数字は付いてきません。
チワワは愛玩犬のカテゴリーに入るので、とても飼い主の事がラブなのです。
飼い主が移動すれば後ろからトコトコ付いていき、あぐらをかけば膝の上に乗ってきます。
⑥3匹の性格の違い
現在、歳の近い男の子のチワワを3匹飼っていますが、同じ環境で同じように育てているつもりでも、やはり性格には違いがあります。
そこは、人間の子どもと同じですね。
最初に飼い始めた子は、臆病な子で、滅多に吠えることのないおとなしい子でした。
一人で留守番させる機会が増えたため飼い始めた2匹目は、好奇心旺盛なやんちゃな子でした。
なんとなく勢いで飼い始めた3匹目は、警戒心が強く部屋の隅を好むようなとても臆病な子でした。
現在では、それぞれの性格の色合いが濃くなっています。
◆1匹目のチワワ
最初に飼い始めた子はとてもマイペースで何があっても動じないような子ですが、争いを好まない子なのでケンカが始まると仲裁に入る子です。
あまり自己主張しないので、いるのかいないのか分からないような存在感薄い子ですが、日ごろからいろいろと我慢しているのか急にキレることがあります。
◆2匹目のチワワ
やんちゃな2匹目は、日本犬のような忠誠心を持っていて、つかず離れずの距離感が好きなようです。
主である私の足元にいつもいて、おやつやご飯に釣られることはありません。
自分より大きな犬や雷にまで向かっていくほどとても気が強い子です。
そのうえ我慢強く、諦めも悪いので3匹の中のボスの立ち位置にいる子です。
◆3匹目のチワワ
とても警戒心が強く臆病な3匹目は、成犬になるまでどこか家族に心を許していない部分を持っていました。
ビックリして腰を抜かしたことがあるほど、臆病さを前面に出している子です。
とても臆病なためか3匹の中で一番賢い子で、何も教えなくてもほかの子を見て学んでいる子です。
そんな臆病な3匹目ですが、彼の中ではボスの座を譲っていないようで、ことあるごとに体全体でリーダーをアピールしていますが、ちょっとしたことで臆病さを見せてしまうので、ボスになれずにいるちょっと可哀想な子です。
3匹のチワワと暮らす中で人間と同じように、犬もまた持って生まれた個性があることを実感しています。
それぞれに異なった個性がありますが基本的にチワワは、気が強いだけでなく、負けん気が強い性質を持っているので、性格に関係なく些細なことでケンカに発展することもあります。
⑦チワワのしつけ
チワワは、臆病でおとなしい犬だと思っている方も多いことでしょう。
しかし、チワワは好奇心が旺盛なので、遊ぶことが大好きな活発です。
そのうえ、頭がよくて機敏に動きます。
チワワは、その小さな外見とは裏腹に、臆病ですが気が強い傾向があり、中には自分より大きな体の犬にも向かっていく子もいます。
パピー期から、よその犬や人に会う機会もなく家の中だけで過ごしているチワワは特に、よその犬や人を怖がり、吠えたり咬みついたりしてしまうこともあるので、社交的なチワワに育つように、しっかりとしつけてあげましょう。
チワワをしつける場合は、大袈裟にほめてあげることが効果的です。
ただし、チワワは臆病な面を持っているので、過度に大声を上げたり、暴力的に叱ったりしないでくださいね。
⑨チワワのお手入れ
◆ブラッシング
チワワの毛質は結構特徴的で、シングルコートでスムースコートのチワワは、一般的に柔らかく短い毛が密集して生えていて、ツヤがあります。
ダブルコートでロングコートのチワワは、一般的に毛が柔らかく、直毛か軽くウェーブがかかっていて、耳と胸、後ろ足からお尻、尻尾に多くの被毛が生えています。
中には、耳の飾り毛がパピヨンのように美しい個体もいます。
ですが、チワワが流行してしまった結果、2種間での交配も良く行われ、ごちゃまぜな毛質の子も多く見かけます。
※血統を重視しているブリーダー宅ならこの様な事はありません。
また、チワワは基本的に体臭も少なく毛も抜けにくいと言われておりますが、上記の様な事もあり、個体差が激しく、驚くほど大量に抜ける子もいますので、【スリッカーブラシ】を使ってこまめにブラッシングをすることで少し改善されます。
【ピンブラシ】や【ラバーブラシ】も使ってブラッシングすればチワワも喜びます。
◆シャンプー
ロングコートのチワワはお尻の毛が長いので、便がお尻の毛についてしまうことがあります。
特に、下痢のときはお尻の毛に便がたくさん付着してしまうことがあるので、すぐに洗い流してあげることが必要になります。
犬は敏感肌なので、ぬるいぐらいのシャワーで洗い流します。
人間用のものは避け、犬専用のシャンプーを使い、目に入らない様に気をつけましょう。
頻度は月に1回です。
お尻を触られることを嫌がる犬は多いので、日ごろから体のさまざまな部分を触って慣れさせておくことが大切です。
◆トリミング
夏の暑い時期に「この子も暑そうだからサマーカットにしてあげよう」と思うオーナーさんがいたら、一旦保留にしてください。
チワワは小さいので、サマーカットにすると直射日光や地面の反射熱で皮膚がやられ、病気や熱射病になる可能性があります。
元々チワワはトリミングが必要ない犬種です。良かれと思った事が裏目に出てしまい、結果、失敗してしまった場合も多いので、サマーカットにするならケアを大切にしましょう。
⑨チワワの病気
・膝蓋骨脱臼(パテラ)
・尿路結石症
・僧帽弁閉鎖不全症
・角膜炎
・低血糖症
・水頭症
・チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)
・流涙症
・気管虚脱
・軟口蓋課過長症
・ケンネルコフ
以上がチワワのなり易い病気になります。
◆膝蓋骨脱臼(パテラ)
犬の中で最も小さな体のチワワは、【膝蓋骨脱臼(後ろ足の膝のおさらが脱臼する病気)】になる傾向が強いです。
階段の上り下りや高いところからのジャンプ、食べ過ぎによる肥満など、後ろ足に負担がかからないように気をつけましょう。
◆チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)・角膜炎
大きくて潤んだ目は、チワワの魅力のひとつですが、チワワの目は大きいだけでなく、少し突き出ている傾向があるので、目が傷つきやすい特徴があります。
特にチェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)と呼ばれる目頭がさくらんぼの様に肥大してしまう病気になりやすく、刺激してしまうと【角膜炎】を誘発する可能性があるので、目の充血や目やにの量などをチェックしてあげましょう。
◆気管虚脱・軟口蓋課過長症
チワワは、気管異常の【気管虚脱】やノズルの短い犬種によく見られる【軟口蓋課過長症】を起こしやすい犬種です。
先天性の病気なので、子犬選びからしっかり対策をしましょう。
◆ケンネルコフ・低血糖症
パピー期のチワワは、酷く咳き込む【ケンネルコフ】や【低血糖症】を起こしやすい特徴があります。
生後3ヶ月くらいまでは特に、上2つの病気に気をつけましょう。
咳が酷い・ぐったりしている・痙攣している。といった症状が見られた場合は、速やかに獣医師の診断を受けましょう。
⑩チワワの飼い方
チワワの理想の体重は1~2㎏とされています。
これは、生まれつきの骨格にもよりますが、パピー期の食事の量でも変化します。
ドアーフタイプのチワワは、生まれつき骨格がしっかりしている傾向がありますが、パピー期にしっかりと食事を与えたドアーフタイプのチワワは、5㎏を超えることもあります。
小さいことが魅力と捉えている飼い主さんの中には、パピー期の食事量を減らして小さく育てる方もいます。
確かに小さなチワワはとても可愛いのですが、フィラリア予防をする前などの血液検査で、血管が細すぎて血液が採取できないことがあります。
食事量が足りていないと、紙や段ボールなどを食べてしまうこともあるので、あまり体の大きさにこだわらず、個体に合った食事量を与えることが大切です。
チワワと言えば、頭がりんごのように丸い「アップルドーム形」が特徴ですが、体が小さな個体は、頭のてっぺんにある泉門が閉じない子もいますので、泉門が閉じていない場合は、気をつけましょう。
「身体が小さいチワワは、室内の運動だけで十分なので、散歩はしなくても大丈夫」という話を聞くことがあります。
確かに、一緒に生活をしていると、室内の運動量で十分事足りているように見受けられますが、体は小さくてもチワワは運動が大好きです。
忙しくて毎日の散歩が難しいという理由でチワワを飼っている方も多いのですが、時々散歩に連れ出してあげてください。とても喜びますよ。
「チワワはメキシコ原産だから暑がりだ」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
でも実際は、個体差がありますが、一般的に暑がりであり、寒がりでもあるのがチワワです。
チワワは体が小さいので、熱エネルギーが出にくい特徴があります。
そのため、チワワは25℃程度に保った室内で飼うことが原則です。
とは言え、節電が叫ばれている昨今。
経済的な観点から見てもチワワが快適に暮らせるようにエアコンをフル稼働するのは現実的ではありませんよね。
ベッドやマット、洋服などを上手に使って、チワワが快適に暮らせる工夫は必須です。
⑪飼ってみて気づいた点
立っているとすぐ近くにいることに気づかないこともあるほど、小さなチワワ。
3匹と一緒に暮らしていて、チワワの存在に慣れているのに、それでもたまに、しっぽを軽く踏んでしまったり、ぶつかってしまったりすることもあるほど、大きさという面では、存在感が薄い面があります。
体が小さいので虚弱にも見えますが、小さな体とは裏腹にとても元気のよい犬種です。
その体の大きさからは、想像できないほどの体力を持ち合わせています。
2時間コースの散歩も平気なほどですよ。
大きな音に驚く犬は多いですが、チワワはボールペンなどが落下した音でも驚くほど臆病な一面があります。
寝ているときは、紙が1枚落ちた音にさえ驚き、飛び起きてしまうこともあるほどです。
チワワは気が強い一面がありますが、それは臆病さを隠すためなのかもしれません。
見た目の可愛らしさからは想像できないほど、頼りがいのある一面を持つチワワ。
さまざまな魅力をたくさん持っているので、毎日のように可愛さとおもしろさを発見できます。
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