猫カフェの夜10時までの営業は問題ない?【賛否両論】
2014/07/13
度々、『動物愛護団体vsペット関係者vs一般の方』で
口論バトルが繰り広げられていますが、
今回は「猫カフェvs動物愛護団体」のお話です。
☆政府による猫カフェの調査
☆夜10時営業の『延長』の理由
☆どのような体制にすれば猫にとって良い環境か?
☆政府による猫カフェの調査
ご存知の通り2014年現在の動物愛護法ではペットショップの生体展示は、
動物のストレスになるとして、夜の8時までとなっています。
ですが、猫カフェのみ「ストレス調査期間」として
2012年6月~2014年5月まで2年間、
夜10時までの営業が許可されてきました。
しかし、東京周辺の9店舗52匹の猫のストレス調査(※1)を行ったところ、
営業時間が「午後8時までの店舗」と「午後10時までの店舗」では、
猫のストレスの明確な違いは見られないという結論になりました。
上記の結果に対して、さらに調査をする為、
2014年5月以降も1歳以上の猫に対してのみ、
さらに2年間の緩和措置の延長が認められました。
※1・調査方法は2つ
①猫の活動量
加速度ロガー(人間や動物の行動・運動を計測する物)
を首輪につけて猫の活動量を測る調査。
②猫の尿調査
・ホルモン
・尿中ノルエピネフリン濃度
・尿中エピネフリン濃度
・尿中コルチゾール濃度
の調査
☆夜10時営業の『延長』の理由
2012年6月~2014年5月まで2年間の調査で
上記のような結果が出ているのにも関わらず、
何故『延期』なのか疑問に思うかもしれません。
「結論が出ているのならずっとこのままでもいいじゃない!」
と言う方もいると思います。
これは、動物愛護団体が「データが不十分!」として
夜10時営業の反対を続けているからです。
この2年間により具体的な調査が行われると思われます。
☆どのような体制にすれば猫にとって良い環境か?
厳密なデータ測定はお国にまかせるとして、
僕は僕でどのような環境が猫にとって適切なのか
独自に調べてみました。
まず、猫の活動時間ですが、
野良猫の場合は22時~3時頃に活発になるのに対し、
飼い猫(家猫)は18時~23時と、
人間の活動時間に合わせてくる個体も多く存在します。
こうなると、飼い猫の活動時間は一概に
いついつとは言えませんね。
そして、皆さんも分かってらっしゃると思いますが、
猫が高いところに登るという行為には「安心を得る」
という意味が大きく含まれています。
野生時の敵から襲われない為の習性が残っているのです。
そして、それらを総合的に考えて、
【いつでも寝る事のできる高い場所】
を作る事が猫にとってのストレス軽減になるのではないでしょうか?
http://www.nya-n.jp/mt/blog/2011/08/post-282.html
上記の猫カフェを経営されている方のブログに
面白い事が書かれていました。
「テレビ取材で人が多かった時、
猫が人を避けるようになり、営業時間中ずっと隠れていたけど、
人間の届かない猫の落ち着く場所を作ってあげたら元に戻った!」
という一文
また、「逃げ道があるなら、
物静かな場所よりも人のいるところの方が猫も好き」
と書かれていました。
もちろん僕の考えも猫カフェ経営者の方の経験も
科学的根拠はありません。
ですから、調査項目に
【高いところがある猫カフェ】
と
【高いところがない猫カフェ】
を加えて調べてみるのも良いかもしれません。
そうかつ
僕個人的には22時営業は有りだと感じます。
今の世の中20時に仕事が終わる会社は少なくなってきており、
このような会社の社員は欝になり易い傾向があります。
そういった方々の癒しの場として、
22時までの営業は自殺率の低下に貢献してくれるのではないかと
多少の期待をしています。
ちなみに、
猫カフェでは全体の21%は展示以外の事(販売や貸出等)をやっています。
愛護団体が運営する猫カフェでは里親の募集も行っていますので、
興味のある方は是非行ってみて下さい。
猫の環境のあり方を考える猫のマッチングポータルサイト「ペットる」